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『ビカーラ種養殖概要と方針を明らかに』〜豊橋市・(株)カネナカ〜 [本紙記事/速報]

〜ビカーラ種扱いに本腰!夏に向け加工品販売へ~
養鰻業者らが集い説明会
2月26日/愛知県豊橋市・カネナカ本社

国内加工メーカー大手の(株)カネナカ(本社:愛知県豊橋市、代表取締役社長:中村貴洋※3月1日付)は先月26日、同社が手掛けるビカーラ種の養殖概況と方針についての会を本社で催した。近年、ジャポニカ種シラスの不漁から相場も高値に張り付き、加工もままならない状況が続いている。その中で値頃感から、数ある次世代ウナギ(異種)の中でもとくに注目を集めているのがアンギラ・ビカーラ種だ。これまでに国内で養殖、池揚げされた活鰻を同社で加工、重ねる試食も上々の評価を得てきている。近い将来“活鰻原料1000トン”を掲げる同社のビカーラへの取組みを取材した(取材日:2月26日)。

2.JPG<説明する中村好伸社長[現:会長]>







[右斜め下]
本紙既報のように、同社は東海(愛知県)、九州(熊本、福岡)の4養鰻業者と提携し養殖業を手掛け、昨年12月12日には約一年の生育期間を経て初めて1500kgを池揚げ(平均4尾中心)している。その後、1月にも再び池揚げし、その都度実施している試食会でもスーパー・量販のバイヤー、そして一般消費者からの評価も上々だ。また注目の池揚げ価格(※夏まで固定)は先日、3尾1900円、4尾2200円、5尾2500円と初めて打ち出されたばかり。

中村好伸社長(現・会長)は「製品価格は980円を考えている。これは1月に弊社で行った試食会におけるアンケート結果でもっとも多かった意見で“1000円以下なら購入する“といった内容を加味しての事」と説明している。

会の冒頭、主催者の中村好伸社長が業界を取り巻く現状を説明、「4年続きとなるシラス大不漁。その一方で各国、各地では次世代ウナギ(異種)に取り組む動きが目立っている。噂では大手商社がビカーラ種加工品の輸入、そしてスーパー・量販に見積もりを出している話もあり、周りの加工関係の状況も刻々と変化している」と話す。

そのなかでフィリピンにおけるシラスウナギ漁について「昨年4月にフィリピン産シラスの漁場(ルソン島・北東部)を訪れたがどこもフィーバー状態。話に聞けば毎年、5〜7トン採補されているようだ」と実情を明かした。一方、難しいとされているビカーラ種“養殖”。9トン前後の次世代ウナギが池入れされている韓国でのビカーラ種養殖状況(昨年10月)によれば、“稚魚期はダクチロギルス(寄生虫)により給餌不良になる事が多い(換水率の高さが原因か?)、そして”アンモニア及び亜硝酸値に気をつける事“、”腹腔内と身と皮の間に脂を蓄積しやすく魚油を餌に添加すると脂が乗りすぎること“がそれぞれ報告されている。

中村好伸社長も「ビカーラ養殖を手がける養鰻業者いわく、シラスからクロコまでの3カ月間の養殖が非常に難しいとされ、ダクチロギルスがつきやすい話、換水率が高いのはだめだという話も多い。また池を暗くした方が良い話もあり、そうした部分をいかに克服していくかが、今後、ビカーラ養殖における歩留まり率をさらに改善出来るかの鍵になるだろう」と分析している。

その一方で、気になる販売については、すでにビカーラ種加工品は昨年8月、全国ネットのジャスコ六店舗で試験販売(2〜3年もの、880円、980円)され、一定の評価を受けている。中村社長は「国内養殖の一年ものはもっと評価が高まるとみている」と自信をのぞかせる。

「近い将来は原料換算1000トン体制にもっていきたい。価格も提携養鰻場における歩留まり次第ではさらに抑えられる。出荷は通年で、この種はジャポニカ種と異なり、9月以降の餌入りが良く、冬場ながら身も柔らかでオフシーズンの加工向け原料としての引き合いも強まると思う。いずれは、値頃なランチメニューとして使ってもらえればと考えている。とにかくロットはそれ程大きくないが、夏に向けて販売していく」と意気込む。

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当日、行われた試食でも参加した養鰻業者の評価も上々で、ビカーラ種の今後の展開を見守りたい。

[本記事は、本日発行のFAXサービス807号、3/5日号掲載]

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