So-net無料ブログ作成
検索選択

浅草で有名な鰻屋『色川』のオヤジさんが亡くなって今日で3年 [番外編・編集後記]

※長文です

浅草で有名な鰻屋「色川」の生粋の江戸っ子オヤジさんが亡くなって今日で丸3年。時が経つのがいかに早いか、実感する。オヤジさんを偲び、勝手ながら当時の写真も交え、昔に綴った記事を再度アップする。

色川のオヤジさんとは毎年、春と秋のお彼岸に行われる浅草放生会のあと、いきつけの喫茶店モンブランで一緒にレモンスカッシュを飲みながら、雑談をしていた。2014年3月の浅草放生会のときも楽しみに浅草へ向かったが、受付の初小川の河合さんいわく『早く来て、今日はさっさと帰っちゃったよ([あせあせ(飛び散る汗)])』と。(残念!なんか、あったのかな)と思った3日後に天国へ。

おやじさんの目力に凄く緊張した一方で、いろいろな話をじっくり聞いてくれる方だった。亡くなるぎりぎりまで辛さをほとんど見せず、仕事に打ち込んでいたようで、オヤジさんの生き様、というのか。以前も自身のアメブロ「鰻に魅せられて」で綴ったが、オヤジさんと話していると大抵の事がいかに小さいものかを実感するし(※記事後半、参照)、その都度、こころがす?っと晴れるのを感じていた。
鰻を食べにいったとき、テレビの取材時にまぎれたとき、浅草放生会でご一緒したとき、東蒲の講演後にほめられたとき、レスカをいっしょに飲んだとき、いつもオヤジさんは人としてかっこ良かった。


↓それでは当時の記事です↓
<2014年4月/日本養殖新聞>

『鰻屋「色川」のオヤジさん、安らかに』 ?三社祭では50年以上神輿を担いだ、大のお祭り好き?

浅草雷門に近い、こじんまりとした趣のある佇まい、辺りに蒲焼きの香ばしさを漂わせ、常に長い行列が出来る鰻屋『色川』。その6代目のオヤジさんが先月24日(※2014年3月24日)、72年の人生に幕を閉じた。亡くなる2日前まで普段通りに営業、多くのお客さんの注文をこなしていただけに突然の死に、奥さんのサチ子さん、娘さんの紀子さんはじめ、周りも驚きを隠せない。

オヤジさんは生粋の江戸っ子、大のお祭り好きで地元の三社祭では50年以上、神輿を担ぎ、平成18年には神輿運行責任者も務め、一方で毎年2月には岡山県の西大寺で行われる裸祭りに遠征するほどだった。テレビ、雑誌など多くのメディアにも登場、海外からのお客も目立つなど、そのべらんめえ口調にファンは多かった。
 
女将のサチ子さんは生前のオヤジさんについて、「お祭りは無論、昆虫、野球、歴史、神社・仏閣などの話がとくに好きでね、話しだしたら止まらない。野球なら、“観る”のも“やる”のも好きでとくに長嶋茂雄さんの大ファンで『長嶋茂雄ドリーム・トレジャーズ・ブック』という分厚いメモリアル本も残っていますよ。また、お店で大好きな昆虫について話しだすと、もう大変。昆虫の嫌いなお客さんがいたらどうしようかって(笑)」と話しながら、「亡くなる数日前、お客さんとの雑談で“男ってものは、パッと咲いてパッと散るもんだ”と言っていたのが印象的で・・・」と明かした。
 
本紙(※日本養殖新聞)では今回、追悼の意を込めて、記者自身がオヤジさんとの会話のなかで書き留めた語録を紹介したい。

▼『まわりは100年に一度の不景気、と言うが、逆にこんな年に生きられて幸せじゃねぇか。こんな年、めったにねぇし、男の度量を見せ付けるチャンスだし、わくわくしねぇか?ぐちぐち言う前に基本的な事をやればいいんだ!それだけだよ、おれは単純明快。みんな、考えすぎだし、不景気のせいばかりして基本的な事が疎かになってんじゃねぇか』(平成22年3月)

▼『えらそうな事は言えないが、自分のやるべき事はきっちりとやる、自分の責任はきっちり果たす事。それだけだな。俺は鰻屋だから、きっちりとした原料を仕入れ、炭火でしっかり焼き上げ、基本に忠実に仕事をする。商売とはお客さんにかわいがってもらわなければいけないから、俺は商品でサービスを与える。まかりまちがっても、リップサービスじゃないぞ。あとは自分の仕事に誇りを持つ事だね、“俺のところは日本一のうなぎ屋だ!”ってね。そんな日本一なら、百人、千人いたってかまわない。自分の仕事に対するそうした誇りが大切なんだよ』(平成18年5月)



※写真は、在りし日の「色川」のオヤジさんと筆者(高嶋茂男)
o3344222413897210359.jpg
nice!(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

今号のうなLady〈Vol.62〉 [うなLady]


佐藤 愛理さん(23歳)
有限会社 もがみ   

▼どんなときにウナギを食べたいと思いますか? 
-小さい頃は鰻屋の娘でありながらウナギが嫌いでしたが、この仕事に就いた当時は無理矢理に自分を奮い立たせていました。ウナギの味を勉強しているうちにその毒に侵されてしまったようです。今ではウナギが止められず、これからも食べたり経験を積んだりしながら、更に知識を深めたいと思っています。

▼ニホンウナギが絶滅危惧種に指定されたことについてどう思いますか?
-私たち消費地問屋に限らず、消費者により近い商売をされている方までまだ十分に浸透していない気がします。自然界の生態系を壊してしまっていることに、まず商売をさせてもらっている我々が気づかなければと思います。業界全体でウナギは無限の商材でなく、有限の資源であることを再認識する良い機会だと思います。後世のために、日本の古き良き文化を守るために、業界のこれからを皆さんと一緒に考えていきたいです。

▼お仕事のやりがいをお聞かせください。
-ウナギについてまだ知識も技術も浅く、日々の小さな新しい発見が新鮮です。お得意先様から教えていただくことも数多く、知識や技術を学べる環境にあることがやりがいに繋がっています。

▼お仕事ではどのようなことを心がけていますか?
-ウナギの仕事は男の世界で、技術だけでなく体力も要されるなど女性にとって大変なことも多いですが、自称「元祖うなLady」の名に恥じぬよう根気強く仕事に臨むよう心がけています。

うなLady佐藤愛理さんブログ用.PNG

nice!(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

「蒲焼店が考える“これから”」73 〜2016年6月5日号掲載〜 [蒲焼店が考える“これから”]


樽野博明代表取締役
(江戸流鰻料理 志津可/大阪市北区)

『職人には“早く一人前になって店を持つ”といった意欲を』

夏の土用丑の日まで残すところ1ヶ月半となった。ウナギの仕入れ価格は一時の超高値とはいかないまでも、依然として高値であることに変わりはない。ただ、夏本番を控え、気温も上昇しているだけに期待感も高まっている。貴店の売れ行きはどうだろうか。

「売れ行きに関しては昨年同時期と同じペースで、推移しています」

近年は、シラス不漁に伴う原料価格の高騰から、多くのお店ではメニュー価格の値上げを余儀なくされた。依然としてシラス漁も不安定であり、なかなかメニュー価格を下げられず、客離れも不可避だったと思われる。そうした離れたお客を一人でも多く取り戻すために貴店で努力されていることはあるだろうか。

「ウナギ価格が高騰したとき、最小限の値上げにとどめたことを、お客様にもご理解していただいています。おかげさまで良心的なお店としてとらえていただき、客数は増えております。また商品も高くなってきていますので、店内における接客にはこれまで以上に注意を払い、相席などはやめ、ゆっくり味わっていただくように心掛けています」

ところで、貴店が考える“良い”うなぎとはいったいどのようなものを言うのだろうか。

「共水のうなぎを食べてびっくりいたしました。これまでも九州の宮崎、あるいは鹿児島大隅より直接、活鰻を入荷していますので当然、美味しくて身もしっかりしていました。しかし、やはり共水うなぎの身自体は美味しく、その違いがわかりました。これからはウナギが少なくなる分、養殖業者の方にはより美味しいうなぎを多く作っていただくことも大切かなと思います」

今年9月に行われるワシントン条約締約国会議。EU(ヨーロッパ連合)が“ニホンウナギ流通の実態調査”などを提案したものの、業界が注目していたニホンウナギ付属書掲載はなんとか回避された。業界関係者もまずはほっと胸をなで下ろしているなかで、ウナギ資源保護に対して貴店はどのような意見を持っているか。

「水産研究教育機構の田中秀樹先生に以前一度、質問したら、完全養殖で稚魚が出来たとしても、1トン出来ればいいほうだ、とおっしゃっていました。自然に頼るので少なくなることはあっても、まったく姿を消すことはないと思っています。温暖化で稚魚が取れる場所も変化があるのではないでしょうか」

一方で、深刻なウナギ職人不足問題について、貴店はどのような考えを持っているのか。

「ウナギ職人の件ですが、私どもの店では串打ち、裂き、焼きなどを教えていますが当事者たちの意欲がありません。“早く一人前になって店を持つ”といった意欲を持ってほしいですが(我々のときはそうでした)、実際はただの従業員である“との認識しかないような感じです」

ニホンウナギの資源問題、活鰻仕入れ価格、そして職人不足問題。ウナギ業界が昨今、抱える問題は多い。厳しい状況下、今後をどう乗り切っていきたいか。

「ウナギはこれからも高級化していくのでお店の構え、接客サービス、雰囲気など、お客様のためにより変化、改善させて行く必要性をとくに強く感じています」

[データ]
「江戸流鰻料理 志津可」
〒530-0047 大阪市北区西天満1-13-7
TEL:06-6364-9129

樽野博明社長(69) ブログ用.JPG

















*「蒲焼店が考える“これから”」は現在、日本養殖新聞で連載中

nice!(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

最新号17.3.25発行しました! [本紙記事/速報]



FullSizeRender 2.jpg













主な内容〈8ページ建て〉
▼鰻養殖/前年比16.9%増、581億円
〜平成27年漁業・養殖業産出額/21日、農水省公表 うなぎは内水面養殖の7割弱占める〜
▼日台シラスウナギ座談会  〜シラス貿易自由化、結論出ず〜 16日/台湾台北市「第一大飯店」
▼13日から販売始まる 宮城県産養殖銀ザケ
▼メーカー徐々に揃うも、入荷量少なく静か 〜大手メーカーの生鮮アユ・築地市場〜
▼国内外とも好漁から最終50トン予想、前年を大幅に上回るペース 〜シラスウナギ〜
▼3ヶ月連続のマイナスに 〜東淡2月分〜
▼春分の日3月20日を越えて 〜大高未貴のなんくるないさぁ〜 その47〜
▼水産庁が「ウナギの資源管理」全般を説明 〜今後のウナギ資源保護管理の対応方向〜 3日/東京・千代田区「自民党本部」
▼鰻再び増産も、鯛・鰤減産続く 〜2月分の養魚用配合飼料生産〜
▼「“心のサービス”大事に、心地よい空間を常に提供」〜蒲焼店が考える“これから”96〜「中村家」(さいたま市)三代目 大森啓好氏(48)
▼スーパーの蒲焼拝見 文化堂(勝どき店)〜うなぎの「極」鹿児島産長蒲焼 不動の3品並ぶ!!〜
▼浅草観音春季放生会開催! 東京鰻蒲焼商組合 20日/浅草寺境内淡島堂
▼髙崎竜太朗のウナギストワールドツアー18 〜セーヌ川沿いにうなぎが描かれたポスター!〜
▼新美貴資の「めぐる。」57 〜日本一のアユで町をおこす和良おこし協議会事務局長 加藤真司さん〜
▼うなLady Vol.72
▼第6回「うなぎ愛好会」の集い、12日/愛知県名古屋市「うな豊」
▼美味!!「鯉」メニューのお店28 埼玉県川口市 鰻・割烹料理「竹江」〜若年層からの需要も増えるウナギ・コイ〜
▼冷水病に強い養殖アユ開発/岐阜県水産研究所
▼平成28年度 消費普及担当者研修会 全国養鱒振興協会主催、15日/東京・築地「懇話会館」〜「薬剤の使い方」など2本の講演〜
▼過去最高の203万6,000人、2月の訪日外客数/日本政府観光局調べ
▼第11回国産ニジマス中国料理コンクール 6名の調理師が金・銀・銅賞を受賞! 14日/東京・大田区「東京誠心調理師専門学校」

その他。

nice!(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

今号のうなLady〈Vol.61〉 [うなLady]


小松 佳子さん(42歳)
(有)九曜Office-BBL 所属司会者                     

▼ どんなときにウナギを食べたいと思いますか?
-父が生前、ウナギが大好物だったので、イベントの度に家族で鰻屋さんに出かけ、鰻重を家族で頬張った楽しい思い出があります。今でも、ここぞ!と元気を出したい時には食べたくなりますね。

▼ニホンウナギが絶滅危惧種に指定されたことについてどう思いますか?
-考え方は色々あると思いますが、ウナギを食する習慣は日本の伝統文化であり、絶滅危惧種になることでウナギが身近な食べ物でなくなるのは残念です。

▼ お仕事のやりがいをお聞かせください。
-主に式典・イベント・ブライダルなどの司会を務めさせていただいていますが、お開きの後、お客様に喜んでいただいた時がやりがいを感じます。仕事を通して繋がるご縁にも、日々感謝しています。

▼お仕事ではどのようなことを心がけていますか?
-お客様の満足を一番に考え、その場の雰囲気に合った喋りを心がけています。マイクを通して言葉を発する責任を感じながら、真心込めてお仕事することが信条です。

小松佳子ブログ用① .JPG

小松佳子ブログ用②.JPG
nice!(5)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

最新号17.3.15発行しました! [本紙記事/速報]


IMG_7788.JPG










主な内容〈8ページ建て〉
▼活鰻少なく稼働率減の声も 好調なふるさと納税返礼品の“蒲焼” 〜第24回 全荷連加工部会開催、9日/東京・港区、全荷連事務所〜
▼認知度の向上に期待 〜平成29年養殖銀ざけ受入全体会議、7日/宮城県石巻市・石巻市場会議室〜
▼琵琶湖夢街道 第29回大近江展開催 3月8〜13日/日本橋タカシマヤ 〜業界関連のきむらが鮎塩焼き、西友がうなぎ茶漬等出展〜
▼えっせい鰻に魅せられて その74
▼お詫びと輸入者の責任について 〜インテグレート(株)代表取締役 村井三雄〜
▼蒲焼店が考える“これから”95 「捨てるところがないうなぎ、専門店だからこそ提供できる料理を作りたい」〜「三昌亭」(鹿児島県奄美市)五代目 松下さやかさん(31)〜
▼うなぎ串「今日が丑の日」オープン!! うなぎ串焼専門店「くりから」二号店!!
▼東京鰻蒲焼商組合青年部勉強会 4日/東京・葛飾区「ゑびす家」
▼「うなぎボーン製造一筋、30年余」〜国産うなぎの骨使用、すべて手作り〜〈カネキ水産〉
▼FOODEX JAPAN 2017 第42回国際食品・飲料展開催!〜“鮎のコンフィ”“鮎のふりかけ”も!!〜 7〜10日/千葉市、幕張メッセ
▼春土用向け「九州産うなぎ蒲焼重」等予約受付中 〜セブンイレブン〜
▼美味!!「鯉」メニューのお店 27 福島県郡山市「四季彩 一力」まずは地産地消で鯉食の拡大を!
▼うなLady Vol.71
▼ミニストップ 春の商品政策発表会開催 9日/東京・大田区「東京流通センター」
▼くら寿司「うな丼」「特上うな丼」を通年販売 販売好調、利用客からも要望多く
▼琵琶湖のヒウオ不漁 〜「ミクラステリアス」原因? 河川への放流検討〜
▼アンギラ種蒲焼輸入再開に関する会議開催へ 〜中国産鰻蒲焼、売買伝票にも原料魚種を明記 日本鰻輸入組合が呼びかけて〜
▼3ヶ国・1地域採捕漁獲50トン越えへ 中国早くも日本に並ぶ!? 国内大どころ池入れ終わる 〜国内外のシラスウナギ〜
▼築地荷受各社・鮎生産者合同会議開催 「アユ」という新しいポジションの確立を!! 〜7日/築地市場会議室〜

その他。
nice!(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

スーパーの鰻蒲焼拝見 [本紙記事/速報]


*画像をクリックすると拡大します。

170313拝見p1.jpg

170313拝見p2.jpg

170313拝見p3.jpg

170313拝見p4.jpg

170313拝見p5.jpg

170313拝見p6.jpg

nice!(3)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

「蒲焼店が考える“これから”」72 〜2016年5月25日号掲載〜 [蒲焼店が考える“これから”]


鈴木徹雄代表取締役
(蒲焼 鳥かど家/東京都港区)

『割引チケットの活用、新商品開発で来客増やす』

5月も下旬に差し掛かり、夏の土用丑の日まで残すところ、2ヶ月余りとなった。貴店の売れ行きはどうだろうか。

「値上げは以前、200円ほどですが一回だけ実施させていただきました。このため、常連さんがいらっしゃる回数も必然、少なくなり2年前ぐらいには売り上げもどん底でした。ただ、昨年の夏から、客離れもようやく解消してきた感じです。売り上げに関しても、昨年同時期に比べて15〜20%くらい、増加傾向になっています」

近年は、メニュー価格の値上げを余儀なくされるなど、客離れも少なからずあったとみられるが、離れたお客を一人でも多く取り戻すために実施していること、またインバウンド(訪日外国人旅行者)消費への対策しているのだろうか。

「近年はシラスウナギが不漁でウナギの仕入れ価格も高騰するいっぽうでした。当然、お客様の足も遠のいていきました。“このままじゃ、いけない”ということで一人でも多くのお客様に来ていただけるよう、リクルートの『ポンパレ』、いわゆる割引チケットを活用し、ウナギのぶつ切りを生姜醤油で圧力鍋にかけた新商品『鰻の汽車ポッポ』などでよりお客様を引き付けるようにしています。また、グルメサイトのひとつ『ヒトサラ』の弊店の紹介ページでは英語、中国語、台湾語、韓国語にも対応しています」

ところで、貴店が考える“良い”うなぎとはいったいどのようなものを言うのだろうか?

「蒸して、焼き始めても、ある程度、身のしまっている鰻は安心して調理出来ます。うちでは代々、国産オンリーです。一時、中国産、台湾産を扱った時もありますが、中国は脂分の多さが気になりました。一方、台湾産はあまり違和感なく、扱えました。近いうちにランチサービス向けに値ごろ感ある台湾産活鰻を扱おうか、考えています」

今年9月に行われるワシントン条約締約国会議。これまで注目されたニホンウナギの付属書掲載は回避され、業界関係者もまずはほっと胸をなで下ろしているところではないだろうか。そのなかでウナギ資源保護に対して、貴店はどのような意見を持っているか。

「これまでウナギ資源に対して野放しだったといっても過言ではないと思います。やはり、現在実施されている一定の規制は必要かと思います。ただ、規制をより厳しくすることで供給が不安定になり、荷物が入ってこなくなることは防いでほしいですね。ちなみに募金活動に関しては、弊店が仕入れている焼酎メーカーが一本の売り上げの一部を義援金に充てているように、ウナギ業界でもうな重などに研究費向けとしていくらかを上乗せして徴収するのもいいかもしれませんね」 

一方で、深刻なウナギ職人不足問題。貴店はどのような考えを持っているのか。

「当店は家族経営のお店で、職人さんを雇用していないのでなんとも言いようがありません。ただ全般的にうなぎやの職人というのは、フレンチ、イタリアンのシェフ、あるいはスイーツのパティシエに比べ地味な部分が目立つなど、イメージ的な問題があるのかなと思います。今年12月にニューヨークから息子が戻ってきたら、ある程度、調理を任せてみようかなと考えています」

ニホンウナギの資源問題、活鰻仕入れ価格、そして職人不足問題。ウナギ業界が昨今、抱える問題は多い。厳しい状況下、今後をどう乗り切っていきたいか。

「昔、この新橋界隈、虎ノ門にはざっと20軒以上のうなぎやがありました。今でこそ、本当に数える程度しか残っていないのが寂しいところです。自身で三代目、弊店も今年で創業104年を迎えるなか、今後も実直に仕事をこなしていき、お店とうなぎ文化の歴史の灯を絶やさぬように尽力していきたいですね」

[データ]
「蒲焼 鳥かど家」
〒105-0004 東京都港区新橋4-27-9 新橋スズキビル1階
TEL:03-3431-0534

代表取締役 鈴木徹雄氏ブログ用.JPG

















*「蒲焼店が考える“これから”」は現在、日本養殖新聞で連載中
nice!(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

最新号17.3.5発行しました! [本紙記事/速報]


FullSizeRender.jpg











主な内容〈8ページ建て〉
▼前年実績に届かない!?国内のシラス池入れと今後 16トン超えるも、以後が…
▼宮城県内各地でフード見本市開催 仙台で業務用展示会、加工鰻も出品
▼前年同月比61%の126㌧、2月分の台湾活鰻対日輸出/台湾区鰻蝦輸出業同業公会
▼天候不順も、年始需要が好調で3業態プラス/チェーンストア・スーパー・百貨店等の1月分販売概況
▼「うなぎの井口」農水大臣賞受賞/優良経営食料品小売店等表彰、地域への貢献などで高評価
▼全国の鰻蒲焼支出額、2ヶ月ぶりに増加/家計調査1月分(速報)
▼蒲焼店が考える“これから”94「技術継承をしっかり行い、より多くの人に鰻文化を伝える」〜「ゑびす家」専務取締役 斉藤太治氏(44)〜
▼真鯉ひろしの「長いものには巻かれよ」その144 〜大手の3コンビニ!「スナックチキン」食べ比べ〜
▼三位一体で鯉消費拡大!郡山市が飲食店に積極アピール 新たな食文化としての定着を
▼髙崎竜太朗のウナギストワールドツアー17
▼スーパーの蒲焼拝見 〜90周年を迎えた成城石井、不動の3品並ぶ!〜 成城石井〈晴海トリトン店〉
▼うなLady Vol.70
▼うなぎにまつわるエピソード19『うなぎグッズにも興味』
▼1月分の通関統計
▼生鮮アユ愛知・岐阜から初入荷 時期尚早感も一部で好意的な反応
▼「うなぎ串焼 くりから」二号店「今日が丑の日」が10日、オープン
▼ニジマス特別授業&特別給食、米花事務局長がニジマスについて解説/1日、江戸川区立瑞江中学校

その他。

nice!(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース