So-net無料ブログ作成
  • ブログをはじめる
  • ログイン

『酒のほそ道』ラズウェル細木さんにインタビュー!プレゼント企画も! [本紙記事/速報]

本紙2/15日号、2/25日号にて、”酒のほそ道”、”う”で有名な漫画家、ラズウェル細木さんに伺ったインタビュー記事を特別、アップします。
[ひらめき]
また直筆サイン入り『日本の鰻2011データ&ダイアリー』のプレゼントコーナーもありますよ!
あ.JPG














[ぴかぴか(新しい)]『鰻が食べたいな』と読者に思ってもらうことが第一[ぴかぴか(新しい)]

ー昨年11月、毎週木曜日発売の『モーニング』(講談社発行)で、うなぎオンリーの漫画「う」の連載がスタートし、早三カ月が経過しました。振り返ってみてどうですか。
細木:当初から、”うなぎだけで漫画を続けられるのか?”という、周りの心配は確かに多かったですよ。ただ、自分の中では、ある程度の見通しはすでに立っていました。

ーまわりの心配をよそに、先生の中では確信があったわけですね。
細木:そうですね。この「う」という漫画は、描けば描くほど、”うなぎ”の奥深さを感じると同時に、描きながらうなぎの事もより一層、好きになっている自分がいます。

—描いていて気分も良いわけですね。
細木:そうですね、この漫画を描いていて、内容的にも”ノって”描けるというか、とても楽しい仕事だと素直に思いますよ。ただ、スケジュールがきついですけどね(笑)。

—それにしても、うなぎだけを描く自信は具体的にどこから生まれたですか?
細木:うなぎのメニューはご存知の様に、握り寿司など他の食材に比べても、とてもシンプルなんですよね。しかし、その一方でうなぎに付随するものを細かく挙げていくと、”これも、あれも”と関連するものが、題材としていろいろとある事がわかったんです。うなぎのお店をひとつとってみても雰囲気が色々あり、様々な要素も絡んでいることも気付きました。料理も、鰻重は無論、うざく、う巻、肝焼き、くりから焼きなど、いろいろとありますからね。また、調理法も関東、関西など地域性の違いがありますし、ネタ的な事で言えば、問題はありませんよ。連載スタートしてから三カ月、本当に楽しく描かせていただいています。重箱そのものを描く事も、蒲焼を描く事も好きです。

—ちなみに、うなぎオンリーの漫画を描くきっかけはそもそも、何だったのでしょうか?
細木:以前、”何か、連載をしてもらえないか”というご依頼があり、自分でも”今までやっていないような、個性的な題材がないものか”と思案していたところ、”例えば、うなぎはどうですか”と、モーニングの編集者さんの提案がありました。改めて考えると、うなぎは全国どこでもありますし、基本的に日本国民が好きな食材でもあるんだけど、その割には脚光を浴びてないな、という思いもありました。そこで”よし!『うなぎ』を題材にしよう!”と、強く思ったんですよね。もちろん、当初は、「毎週、毎週、”うなぎ”だけ…!?」という不安に駆られましたけど(笑)。それ以上に、すぐにうなぎの漫画を描きたいという気持ちの方が勝りましたね。

—この「う」を描く上で心掛けていること、あるいは意識している事はありますか?
細木:否定的な部分はなるべく、出さない様にしている、というか、基本的には「う」を読んでいただいている方に”うなぎが食べたいな”と思ってもらう事を第一に考えています。”これは美味しくない”、あるいは”これ、イマイチだなあ”ということを挙げていくと、読者の方もうなぎを食べたくなくなりますからね。そのためにもうなぎを出来る限り、美味しそうに描くよう、心掛けています。

—なるほど。
 細木:あとはうなぎに関する”蘊蓄”をあまり、盛り込みすぎない様に気をつけています。うなぎのように伝統的な食文化となると、蘊蓄を語ろうとすれば、たくさんあります。ただ、一番の目標が、うなぎへの食欲増進ですからね(笑)。そうした”知識”的な事は、ほどほどに抑えています。

—業界としてもそうしてうなぎが少しずつでも消費されていく事は喜ばしい事です。ところで、「う」を描く上で逆に苦慮している事はありますか。
細木:うなぎは一般的に言うと、頻繁に食べるわけではないですよね。主人公の椒太郎は”うなぎ好き”という設定にしていますが、毎回、うなぎを食べに行くシーンを作り上げる事は正直、苦労しています(笑)。読者の方から『うなぎを食べたいのだけど、高いからなかなか食べられない』という声も実際にいただいていますしね。数々の料理漫画がある中で、”料理する側”から見たストーリー展開が多いのも、逆に言えば、食べる側からのストーリーがいかに難しいか、ということになりますね。いくら、うなぎ好きの設定でも、うなぎにふんだんにお金をかける訳にもいかないですから。その時はスーパーでうなぎの加工品を購入するなど節約する話を考える様にしています。いかにうなぎ加工品を美味しくいただくか、という話も出来ますし。

—やはり食べる側からのお話は、難しい部分があるわけですね。ほかにもありますか?
細木:苦労というか、うなぎを裂く、串を打つ、焼くといったうなぎの一通りの工程をした事がないんです、当然ですが。一度でも体験していれば、その実感を持って漫画に活かせると思うのです。だからと言ってなかなか気軽には出来ない事ですよね。

—確かに、おいそれとは出来ませんね。
細木:出来る事なら一度、調理を体験してみたいですね。今の状況では、そうした事を体験していないだけに、えらそうな事も描けないですから(笑)。

—生きたうなぎの確保など、容易じゃないですからね。
細木:あとは週刊連載を二本持っている事もありまして、常に〆切りのことが頭をよぎりますね。

—やはり、いろいろと大変なんですね。がんばってください。あと、「う」漫画の中で、主人公の椒太郎と婚約者の真妃子さんの今後、どのような展開となるのでしょうか。
細木:婚約者の真妃子さんはうなぎに対して、最初はギャップが大きいのですが、今後は知らぬまにうなぎを好きになっていく様な展開を考えています。楽しみにしていてください。
       
い.JPG











[ひらめき]『鰻に合うお酒はダントツで日本酒』〜大酒飲んだあとに転倒、鎖骨を折った事も〜[ひらめき]

—うなぎオンリー漫画「う」を描いているだけに、行きつけの鰻屋さんはありますか?
細木:最近は、忙しくてなかなか鰻屋に行けないですね。インターネット等で調べるたびに、行ってみたい店が増え続けている様な状態です。ちなみに以前、よく行っていたのは、南千住にある『尾花』さんです。何と言っても味が自分の好みでしたし、店自体の雰囲気も大好きです。大広間で周りの人の顔が見える事も、好きでしたよ。個室の雰囲気も良いのですが、やはり周りの雰囲気が感じられるのがいいですね。

—ちなみに鰻は関東風、関西風ありますが、どちらが好みですか?
細木:蒸した鰻が基本的に好きです。とくにごはんと合うのは、ふわふわとした蒸した鰻だと思います。ただ、酒のつまみにするなら、地焼きが一番、合うんじゃないかなと思いますよ。

—そうですか。ちなみに鰻に合うお酒があれば、教えていただけますか?
細木:ダントツで日本酒ではないかと思います。蒲焼は基本的に”重たい”ので、純米酒でもあまり削っていないものが合うと思います。お燗した純米酒がオススメですね。あと、白焼きであれば、少し冷たい吟醸もアリかな。

—ぜひ一度、私も試してみます。
細木:あとワインも”赤”が蒲焼きと相性が良いんじゃないかなと思います。

—ところで、漫画の中で描かれているエピソードは先生が鰻屋で体験されたことなどあるのですか?
細木:第四話『キモ焼き狂争曲』は実話なんですよ(笑)。

—そうなんですかっ!あの回の話はとくにおもしろかったですね、椒太郎の気持ちもとてもわかりますし。肝焼きを目当てに鰻屋へ行ったけど、売り切れていて、となりのおやじさんが注文した分で終わりだった。そのオヤジが勝ち誇った様な顔でこっちを見た様な感じがした…。いやですよね、でも笑えました!。
細木:あの話は随分前ですけど、江戸川橋にある「石ばし」さんで起きた出来事でした。今でも肝焼きにありつけたときは胸おどりますね(笑)。
う.jpg

—肝焼きで一杯、というのが本当に好きなんですね。他に鰻にまつわる思い出などありますか?
細木:子供の頃かな、親が出前でとった鰻重を食べさせてもらって、”世の中にこんなに美味しいものがあるんだ”と思った事を今でも覚えています。それこそ、しょっちゅう食べられる物でもなかったですからね、そのときの感動は大きかったです。

—改めて鰻の魅力とは、何でしょうか?
細木:鰻にまつわるすべてに魅力があります。鰻は特殊な生き物で、生態が未だにはっきりせず、ミステリアスなところがとくに惹かれます。また、江戸時代から人の心をとらえ続けてきた鰻料理って、すごいと思います。専門店で出される蒲焼は、芸術品と言っても過言ではありません。

—近年、生態の謎が少しずつではありますが、解明されています。しかしながら、まだまだ神秘的な魚ですよね。
細木:そうですね。それと昨年12月、香港へ行ってきたのですが、その時に鰻料理をいただきました。鰻を煮込んだ様な料理でしたが、美味しかった。外国の鰻料理が今、興味深く、とくに関心のある題材です。また、いつかは新幹線で”鰻弁当”だけを食す、という旅にもチャレンジしてみたいですね。


—ところで、先生が漫画家になったきっかけは何だったのでしょうか?
細木:小さい頃を振り返ると、幼稚園に上がる前から”手塚”漫画を読んでいましたね。小学生になってからは自分でも漫画を描く様になりました。念願だった早稲田の漫研にも入りました。

—小さい頃から、やっぱり漫画そのものが好きだったのですね。
細木:ただ、大学卒業時には”漫画家になりたい”とは正直、思っていなかったんですよ。

—意外ですね!
細木:漫画を読むのも、描くのも実際に好きでした。しかし、学生の頃、アシスタントのバイトを始め、プロの人達の仕事に触れる機会も増えていき”これがプロの仕事かあ”と最初は感動してたんです。けど、長くバイトをやっていますと、”先生も眠れないけど、アシスタントも眠れないな”、と現実に直面して逆に漫画家の大変さを痛感し、大学を卒業する頃には”漫画家になりたくないなあ〜”、という気持ちになっていました(笑)。

—それでは、いったい漫画家になったきっかけは?
細木:絵自体は好きだった事もありまして、イラストを描く仕事を始めたんです。ある時、麻雀漫画誌の編集部にいた友達から「応募作品が少ないから、新人賞に出してくれよ」と言われ、送った作品が佳作に選ばれ、初めて掲載されました。それが漫画家としてのスタートでしょうか。ただ、麻雀があまり好きでなかったので、それが読者に伝わったのか、人気も出ませんでした。

—では代表作『酒のほそ道』(日本文芸社)はどういった流れでうまれたのでしょうか。
細木:そうしたなかで不思議な事に他の編集部からも声をかけられる様になり、漫画ゴラクから依頼があったのです。関心のある”飲食”ネタで描いていた時に、”酒の話でもどうか”ということではじめたのが、『酒のほそ道』なんです。当初は、漫画の仕事だけじゃなく、イラストの仕事と並行してやっていました。自分でも”飲食をテーマにした漫画が向いているな”と思いましたし、同時に読者からの反響も出始めました。意識してこのジャンルで描き続けてきたというよりも、気がつくとその漫画しか描いていなかった、という感じです。”お酒”が好きなジャンルだったからこそ、今日まで楽しく続けてこられたんです。”大変な仕事だなあ”、”寝られないな”とは思うんですが、『酒のほそ道』、『う』はじめ、好きなものなので描いていて不思議と”苦”ではないんですよね。

—それこそ、天職ですね。でもやはり、漫画家さんって大変ですよね。
細木:そう思っていただいていると有難いのですが(笑)。人によっては簡単に描き上げていると思ってる方もいて…。最近はハンパなく、忙しいですよ。好きな題材を描いているからこそ、続けていられますね。

—なるほど。それと漫画家になってこんなところが良かったな、という事はありますか?
細木:自分自身が好きな世界を、漫画を通じて、表現出来る事かな。

—逆に辛い事は?
細木:次々と〆切りが迫ってくる事(笑)。強迫観念に駆られるというか。最近では夢の中で抱えられないほどの仕事を受けて、にっちもさっちもいかず、後悔している自分がいましたよ。

—夢に出てくるほど大変というわけですね(笑)。ちなみに、お酒の失敗談はありますか?
細木:以前、ふと目が覚めると”なぜ、この電車に乗っているのか?いつ、どこで乗り換えたのか?”まったく覚えていないという事があり、とんでもない場所から帰った事もありました。大酒飲んだあと、道ばたで転んでしまい、鎖骨を骨折してしまったこともあります。その時は一カ月半ぐらい仕事を休ませて頂きました。当時は、そのまま、もう少し休みたいな、なんて思いましたけど(笑)。

—外での失敗談という事で逆に家での酒量はどれ位なのでしょうか?
細木:家で呑む時は二合ぐらいしか、飲みませんね。だから家だと、ほどほどでストップ出来るのですが、外では自分より少し強い人と呑むときが実は一番危険なんです。張り合おうとして、どんどん杯を重ねて最後はベロベロ(笑)。

—お酒を飲み始めるとなかなか止まらず、実際はほどほどにとはいかないんですね(笑)。ー最後に読者の皆様にメッセージをよろしくお願い致します。
 細木:もちろん、うなぎ関係者の皆様はじめ、うなぎが大好きな方々のために、これからもさらに頑張って描いていきたいですね。また、「うなぎは好きじゃないけど、食べたくなりました」といった読者の反響もあったように、うなぎ好きじゃない人もうなぎのファンになってもらえるように、ますます頑張りますので今後ともよろしくお願い致します!
ー本日は、ありがとうございました。 (おわり)

ラズウェル細木先生.JPG



[ひらめき]『ラズウェル細木氏の直筆サイン入りを抽選で5名にプレゼント!』[ひらめき]








ラズウェル細木氏の直筆サイン入り『日本の鰻2011データ&ダイアリー』を抽選で5名様にプレゼント致します!郵便番号、住所、氏名をお書き添えの上、メール(info@yoshoku.com)、あるいは日本養殖新聞(〒104-0054 東京都中央区勝どき2−8−12 東京ビュック中銀319)『ラズウェル細木氏サイン』係までお送り下さい。〆切りは3月7日(月)消印有効です。なお、当選者は発送をもって代えさせていただきます。※↑このプレゼント企画はすでに終了しております

nice!(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 0

トラックバック 0